天正遣欧少年使節記録図譜刊行実行委員会

天正10年(1582)に長崎を出港した4人の少年は、マカオ、インド、アフリカを経由して2年に渡る艱難辛苦の末にようやくリスボンに到着します。
ポルトガル、スペインを経て、イタリアに入りローマ教皇に謁見します。
帰路は、また大西洋、インド洋経て、長崎に戻ったのは8年後の天正18年(1590)でした。遥かはなれたヨーロッパを目指し荒波をのりこえ異国の地での体験は計り知れない感動に満ちたものがありました。
少年たちが持ち帰り今に受け継ぐヨーロッパの先進的な文化や海外で記されている少年たちの資料もたどりながら、自分の命を顧みず海を渡った少年たちの心のなかにあったのは何であったか。
信仰と栄光とロマンに満ちた少年たちの足跡の全記録の集大成として、後世に残す一冊とします。本書は日本語・英語の併記とし、世界の研究機関にも寄贈されます。

  •  全て表示する≫