ワンラブ助っ人募集中！｜ルワンダでずっと義足を作り続けるために！

メーデーの朝、しとしと雨が降る中、スタッフもお休みで１人寂しく仕事をする。

しかしこういう日が一番仕事がはかどるのだ。邪魔者は誰もいない。サザンを聞きながら、雨の日だってサザンは最高なのだよ。

若気の至りという言葉があるが、若かったからできたことがいくつもあり、今同じことをやれと言われたら、御免こうむることもたくさんある。

という若気の至りの一つにレンガ造りがあり、あの頃は大変だったが、今思えば楽しかったのだ。

虐殺が終わり、仕事もなく佇む働き盛りの男ども、親が殺されたり、刑務所に入っていたりする子供たち。そんな人材があちこちにおり、彼らにワンラブランドを作るためのレンガを作ってもらった。

木型に泥を詰め、足元の悪い中平らな向こうの方に、ところてんのようにその泥を押し出し、日干しする。

日干しされたレンガは高く積み上げられ、あけておいた穴に薪を突っ込み火をくべる。

火が消えないように寝ずの番をつけ、何日かかけて焼かれたレンガはなかなかしっかりした強度もあり、その後何年にも渡ってワンラブランドの建設に役立ってくれたし、怒涛の強制撤去の後もそのレンガはしっかり取り出され、今の建物に再利用されている。

これはやはり、ざまあみろと言う気持ちです。

国連世界食糧計画（WFP）から食料の援助物資をもらい、レンガ造りの報酬として、お金の代わりに豆や油、脱脂粉乳を配った。いろいろ不足していた時代なので、みんなはそれで一生懸命働いてくれた。

そんな皆さんの血と汗と涙によってワンラブランドは出来上がったので、私は肉体労働者にはひたすら一目置いているのです。

焼きあがったレンガの上で、ビールを振舞い、いつも以上にはしゃいで写真を撮らせてくれた皆さん。今は一体どこにいることやら。

ここで飲むビールはうまかっただろうなぁ。私は怖くて上に登らなかったことが今は悔やまれる。